研究室について 研究テーマや実験内容など

研究室について

 
 
~地球環境がなす物質変換とものづくりを学ぶ研究室~
 
 
土壌圏を中心とした環境を高精度な分析法により評価し、自然がなす“もの作り”の仕組みを解明する研究に取り組んでいます。そこから恒常的な食糧生産、代替エネルギーや環境調和型資材の開発をめざしています。
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研究概念図2

研究項目

土壌創製と砂漠緑化に関する研究

土壌

地球には色々な“土”があるけれど何からでき,何のためにあるのか...
この研究では,荒廃化した地球沙漠における持続可能な食糧生産の“場”の創製,月や火星の原始固体惑星における“土”資源の創製を根本的に追及する。
また,土壌環境に構築された“もう一つの地球“を正しく理解する。




 
研究テーマ:
  • 天然腐植物質を用いた荒砂漠化土壌(砂漠地)の改良
  • 腐植物質の植物に対する生理活性機構の解明
  • 地球資源“フルボ酸”を用いた月や火星における土壌創製と宇宙農業構想
  • 雨滴衝撃による土壌粒子のかく乱現象についての可視化(PIV解析)と改良
  • マイクロ波・水加熱によるバイオマスからの腐植炭の創製
  • 団粒構造の土壌細菌の高密度化による環境循環型炭素・窒素固定

微小な界面を利用した自己組織化に関する研究

自己組織化微生物やプランクトンは個体としては小さいけれど,人がまねすることができない高度の物質変換と精巧なものづくりをおこなえる。
この研究では,微細な気泡やエマルジョンを作製し,その反応場にプラズマを付与することでナノサイズの有機・無機の粒子を創製する。




 
研究テーマ:
  • 微細異相流体の反応界面を利用した球状粒子の創製
  • 界面活性剤を用いずに水と油を安定混合する技術開発と応用
  • ナノ・マイクロバブル水中へのパルスパワー放電の現象解明とその研究応用
  • ナノ・マイクロバブルを用いた土壌間隙水から汚染物質浮撰分離
  • オゾンマイクロバブルを供給したヨードかん水からのヨウ素の浮撰分離
  • 水中プラズマを用いた原始大気からの有機物の合成

森・川・海、そして空の一体的管理に関する研究

森・川・海

森で生産された有機物と栄養塩は川を通して海に輸送供給され,豊かな水産資源をつくりだしている。
この研究では,房総半島の豊かな自然環境をより理解するために流域圏と海域とのつながりを化学的検証により評価する。また,この結果から森・川・海の一体的管理の必要性を提唱する。



 
研究テーマ:
  • 腐植物質をトレーサーとした房総半島の里山と里海のつながりの検証
  • 河口の森・盤洲干潟が及ぼす沿岸域への緩衝作用
  • 腐植物質による鉄含有鉱物からの鉄溶脱機構の解明
  • 流域圏からのカルシウム供給と海域における炭素固定との関係
  • 地下古代海水“ヨードかん水”の資源的利用と地表環境への影響評価

学生のみなさんへ

当研究室では,環境系の科目を履修した学生を募集しています。3年生までの成績はそれほど重視していませんが,将来の「夢」をもった粘り強い学生が必須です。
特に,将来,環境アセスメントやコンサルタントへの技術者,さらに自然環境を楽しく教えられる教育者を目指したい学生は大学院進学を希望します。
化学・工学の知識を環境分野の仕事に役立てたい・・・
地球科学・農学の可能性をもっと深く知りたい・・・
多くの機器分析装置をきわめたい・・・
このような学生を求めています。